水球短期留学 斉藤 幸樹君(18歳)


斉藤君は昨年の夏ではマーセッドにて、今年の冬にはサンディエゴにて、現在までに2回の水球留学に参加しています。今回は再度マーセッドカレッジへ計3回目となる短期留学となりました。

 

高校生とは思えぬ体格と度胸を備え、アメリカの大学生の中でも先陣を切って練習に参加しています。



▶ 昨年と比べて変化したこと

一番の変化は、英語が上達しコミュニケーションが取れるようになったことです。昨年に引き続き2度目の参加ということで、知っている選手達が声を積極的に掛けてくれフレンドリーな雰囲気で最初から参加することが出来ました。

アメリカ生活もすっかり慣れ、交通ルールなども理解してきて不安が少なくなりました。食生活は、実家では野菜を食べさせられているのですが、もとから好きではないのでアメリカに来て殆ど食べないでいます。そのせいか、食生活に慣れるまでお腹の調子が悪いと思います。

▶ 数回の留学体験によって感じること

渡米するたびに、留学したい気持ちが一層強くなっています。自分のやりたい水球、やり易い環境で自分の得意なことを生かせると思います。水球では、自分のプレースタイルと合っています。ぶつかり合い力勝負が多いですが、その中でも戦略とテクニック、頭脳プレーが必要なのでとても面白いです。試合では決まりきった作戦はありませんが、その場に応じてコーチが選手達に指示をします。日本のように貶したり、怒声が上がることはなく、ポジティブな声掛けとアドバイスする言葉が飛び交っています。この雰囲気は、素直に凄いと思いますし自分がミスしても落ち込むだけでなく、考え気持ちを切り替えることが直ぐに出来ます。


今回、公式戦に参加する事が出来てとても嬉しかったです。実践から大分離れていたので、思いっきりプレーをして楽しむことが出来ました。ただ、張り切りすぎて疲れが溜ってしまい寝坊することがありました。

▶ 今後の進路

将来はヨーロッパでプロ選手として活躍したいと思っています。アメリカはそのステップアップとして考えており、ヨーロッパのプレースタイルに近く、レベルが高いアメリカの水球を学び、英語でコミュニケーションをしっかり取れるようになればヨーロッパでも苦にならないと考えています。また、英語を習得しておけば将来の仕事で役に立つと思います。知り合いの方にアドバイスされたことですが、プロ選手になったとしても現役を引退してからの方が仕事期間がとても長いと言われました。将来、長い目を見たら水球だけで仕事が出来ると思わないので、将来を見据えて勉強も力を入れようと考えています。

大学では、スポーツトレーナーかスポーツマネジメント、もしくは栄養学を学びたいと思っています。何かしらスポーツを交えて勉強をしたいです。現役引退後には、選択肢の一つとしてコーチを考えているので、このような科目は将来必ず役に立つと思います。

▶ マーセッドでの生活

街中を自転車で移動する事が可能なので不便はありません。大きなモールやお店が沢山あり、生活用品なども住むために必要なものは全て揃っています。

日本人スタッフや生徒がおり、困ったことがあれば助けてくれるので大変助かります。いずれ自分自身でやらなければならないのですが、慣れるまで頼る人達がいるので安心します。


▶ ホストファミリーとの生活

家族のように世話をしてくれる優しいホストファミリーでした。困ったことは、ホストファザーがホラー映画が大好きでいつも観ていたことです。その時は、部屋に逃げていました。

食事が出ない時に、自分自身で料理することがあり、料理する事を学びました。

▶ アメリカの水球練習に参加して思ったこと

チームの雰囲気が日本とは全く違いました。まずは、文化の違いだと思いますが「ヘイ、コーチ!」と選手がコーチに声を掛け、ふざけ合うなど仲がとても良いです。

コーチの指示が根性論やメンタル面を主に声を掛けるのではなく、戦術を見て選手達を尊重し「こうしたらいいんじゃないか?」とアドバイスしています。怒ることは無く、選手たちが伸び伸びとプレーできる環境であると思いました。


▶ これから留学に向けて何が必要か?

来年の正規留学に向け授業の進み方はわかっており、英語力を伸ばさなければならないと思います。特に、単語力、会話力、リスニング力が必要だと思うので、帰国後しっかりと勉強を続けて留学に備えたいと思います。

水球では、大学生になると周りの皆も身体が大きくなるので、私も負けじと大きくなるように食事をしっかりと摂りたいと思います。世界では190メートルは普通で2メートルの選手も多いので、それに負けないくらい身体を大きくしたいです。また、Youtubeなどで世界大会などを観戦しプレーや戦略など学びたいたいと思います。


▶ 留学する前に準備をしておきたいこと

パソコンは必ずあった方が良いと思います。授業の宿題や町の情報、日本との連絡など役に立つことが多いです。

アメリカに来たら銀行口座を開設し振込みをしてもらうか、日本からクレジットカードを持参するか考えています。クレジットカードは緊急の際に利用するように、留学前に作ろうと思います。