学生インターンからOPTへ

着実にステップアップをするSDSA留学生

佐藤 友美さん

 
宮城県仙台市出身
私立聖和学園高等学校卒
 
2009年6月にDiablo Valley Collegeへ入学。
卒業後はサンディエゴ州立大学へ編入。メディア学を専攻、副専攻ではマーケティング学を学び、ウェブ上でのマーケティングやデザインを学ぶ。2012年12月よりY.E.S.にてインターン開始。卒業を前にOPTへの申請を行い、今回見事カリフォルニア州トーランスにある企業から内定を頂きました。
 
注:OPTとは?
Optical Practical Trainingの略で、大学を卒業した学生は、卒業後最長1年間アメリカに残り働くことができるという権利です。
 
1) アメリカ留学を目指した理由
 
世界共通語である英語をコミュニケーションツールとして身につけることによって自分の可能性を最大限に広げることができると思い、高校生の時は英語を勉強したいという気持ちがありました。また、具体的に将来就きたい職業がなかった私は、当初は"英語が学べる"という理由だけで日本の大学の英文学部に入るつもりでした。
 
しかし、高校3年生になり、真剣に進路について考え始めた時に、英語の文法や文学を学ぶことにあまり魅力を感じていない自分に気付きました。その時に、留学という選択肢を見つけ、留学をすれば確実にコミュニケーションツールとしての英語を学び尚且つ専攻分野から将来役に立つ知識やスキルを身につけることができると考え、留学を決意しました。
 

2) SDSUを目指した理由
 
私の専攻分野であるメディア学のプログラムの内容が豊富だったからです。
 
私の専攻分野はJournalism with an emphasis in Media Studies(メディア学)というのですが、SDSUではこのJournalism学部の中に他にJournalism(ジャーナリズム/報道)、Journalism with an emphasis in Advertisement(広告)、そしてJournalism with an emphasis in Public Relation(広報)と全部で4つの専攻分野があります。そのため、学部内の他の専攻分野のクラスも履修することができ、それが大きな魅力でした。実際に、私の場合ウェブサイトやソーシャルメディア等のインターネット関連のメディアに興味があったので、本来はAdvertisement専攻用のクラスであるソーシャルメディア広告のクラスを履修することができ、とても役に立ちました。

 

他には、カリフォルニア内の4年制大学の中で比較的に学費が安いということ、また、スペイン語を少しかじっていたので、メキシコのすぐ隣にあるサンディエゴでなら日常的にスペイン語を耳にすることができて良いリスニング練習になるだろう、というのもありました。
先日無事SDSAを卒業。
先日無事SDSAを卒業。

3) SDSUで学んだこと

 

SDSUに編入してから本格的に専攻分野のクラスを取り始めたので、同じ専攻分野の生徒たちと交流しながら学んだことが多かったです

 

メディアというのはとても幅広い分野なので、メディア学専攻は副専攻が必須でした。私は上にもある通り、ウェブサイトやソーシャルメディア等のメディアを使ってのマーケティングに興味があったのでメディア学が専攻でマーケティングが副専攻でしたが、クラスメートには同じメディア学専攻でもテレビやミュージック、アート等を副専攻している人もいました。
 
そういった人たちとグループプロジェクトをすると、色々な分野の専門的意見が出てきて、思わぬ方向に進んで行ったり、ひらめきがあったりして、"それぞれの得意分野を活かしながらひとつの物事を進めていく"ということを学ぶことができました。
 

4) 留学で大変だったこと

 

母国語ではない英語を使ってのコミュニケーションが大変でした。
 
大学1年生の時にDVCの女子バスケ部に所属していたのですが、バスケは団体競技なのでチームメートとのコミュニケーションがとても大事になります。試合中、咄嗟の時に英語が出てこなくてミスになったり、試合の合間の作戦会議で何も言えなかったり、分かっているのにコーチに分かっていないと思われてしまったりと、悔しい思いもたくさんしました。ただ、忍耐力だけはあったので、往復ダッシュやシューティングなど他のチームメートが手を抜きがちな練習メニューを本気でやっていた結果、シーズンが始まってからスタメンとして起用して貰えるようになったことは本当に嬉しかったです。責任感を持ってプレーしている間に、英語でのコミュニケーションも少しずつ向上していきました。
 
それから、大学2年生の時に東日本大震災で地元の宮城県が被災したということも苦しかったです。
地震があった3月11日から3日後の14日まで家族の安否が取れなかったので、その3日間は"自分は孤児になったんだろうか"と思いながら過ごしました。
 
結果的に親戚、家族、そして友人と全員の安否を確認することができたのですが、その経験から、"私以上に辛い思いをした人のために何かしなければ"という思いがあったため、"ヘタクソな英語で話すのが恥ずかしい"なんてことは少しも考えずにただひたすらやれることを手当たり次第にやっていました。地域の教会への協力依頼や街頭募金の許可を警察に貰うために英語で電話するなんて、大学1年次の私では絶対に他の人に押し付けていたようなことを平気でしていました。火事場の馬鹿力ではないですが、大変な状況に立って初めて何かを身につけられるのだと思います。

 

 

5) 留学で嬉しかったこと、よかったこと
 
国籍関係なく、お互いに理解しあえる友人達ができたことです。
 
私はかなりのバスケ好きなので、DVC時代もSDSU時代も、最低週1回はバスケをしていたのですが、同じコートに立ってバスケをしていると、多少の言葉の壁は簡単に乗り越えられるんです。シュートが決まった時のハイタッチとか、笑顔とか、そういうひとつひとつの言語を必要としないコミュニケーションの方が分かりあえるというか、絆を築きやすいように感じます。

 

また、SDSUに編入してから2年間ルームメートとして私を支えてくれたアフリカ生まれのアメリカ人の女の子は、とても近い存在で、姉妹みたいな関係にあります。お互いに日本料理とアフリカ料理を作り合ったり、つらい時期に毎晩話を聞いて元気づけてくれたり、くだらないことを話して笑ったりと、たくさん思い出があります。
 
それぞれ編入なり、卒業なり、就職なり、帰国なりで離れ離れになりましたが、長い時間を良い友人として過ごしてきたので、皆一生ものの友達です。離れたことは寂しいですが、会おうと思えば絶対に会えるような気がします。そんな友達ができたのが留学生活での一番の収穫かもしれません。

 

黙々と作業に打ち込む友美さん。
黙々と作業に打ち込む友美さん。

6) 就職活動としてどんなことをしていましたか

 

私の場合、場所ではなくて仕事内容で就職先を決めたいと考えていたので、日本とアメリカ両方で就職活動をしていました。
 
日本の就職活動は、大学4年生の秋にCFNのボストンキャリアフォーラムに参加したのが始まりでした。同じ年の冬には東京のキャリアフォーラムにも参加し、企業の説明会に行ったり、面接をして貰ったりしました。

 

キャリアフォーラム以外には、大学4年生の冬休みに日本に一時帰国したので、それまでに書類審査を通過した企業とは冬休みを利用して面接もしました。
正直、留学生の就職活動は日本の大学生とはかなりタイミングがずれてしまうので、日本での就職活動は手探りでやっていた感じです。日本で就職をしたい留学生は、遅くとも大学3年次から企業研究や適性検査、面接の練習などをして就職活動の準備を進めることをお勧めします
 
アメリカでの就職活動としては、まずは学部内のセミナーに参加して、レジュメの書き方やセルフ・ブランディングなど、アメリカでの就職活動の仕方について学びました。インストラクターに何度も実務経験は就職前に絶対必要と言われていたので、法律上、学外でアルバイトが禁止されている留学生の私にはインターンシップは必須項目でした。
また、これまで自分が携わったプロジェクトや作品を企業に紹介できるように個人ウェブサイトやLinkedInのアカウントを作りました。これもそのセミナーでの課題の一つだったのですが、実際にLinkedInで私のレジュメやスキルを見たアメリカ企業からコンタクトがあったり、LinkedIn内の日英バイリンガル・グループに所属することで日本人留学生向きの求人情報を手軽に手に入れることもできてとても役に立ちました。個人ウェブサイトも一日に1~5人は訪問者があったので、ある程度効果はあったと思います。

 

Monster.comというウェブサイトがあるのですが、個人的にはこれが一番役に立ったと思います。Monster.comにレジュメを載せたその日から毎日最低1回はEmailやら電話やらで企業や人材紹介エージェンシーからコンタクトがありました。最終的なOPT先と実際に面接を進めていた他の企業はどれもこのMonster.comを通してエージェンシーから紹介して貰ったものばかりでした。
このMonster.com や Indeed.comなどのウェブサイトはアメリカ人も使っているものなので、"日本人の私には関係ない"なんて思いがちですが、意外に多くの日系企業やエージェンシーも目を通しています。アメリカで就職したい場合は日系企業、アメリカ企業関係なくこういったプラットフォームは絶対活用すべきです。

 

 

7) YESで学んだこと
 
YESで学んだことはたくさんあります。
 
インターンシップが始まるまで飲食店でしか働いたことがなかったので、YESは私にとって初めてのオフィス勤務経験でした。留学する前のアルバイト先の飲食店がチェーン店で、マニュアル通りにしか動かない仕事だったので、実際に頭を使って動かなければならないYESでのインターンシップはとても新鮮でした。スーパーバイザーをしていただいた葉月さんがよく気がつくひとなので、葉月さんが動く前に自分が気付かなかったりすると、「こういう時はこうするべきなのか」と毎回勉強になりました。

 

また、社長を筆頭に社員さんひとりひとりが留学経験があったり、スポーツ界で活躍したことがあったりと、様々な経験があるプロフェッショナルばかりなので、ミーティング中やランチ中に色々な話を聞くことができて、それも良い勉強となりました。
 
そして何より、留学生である私が留学生をサポートする会社で働くというのがとても良い経験となりました。私はウェブページのアップデートが業務内容だったので、日本人留学生の活躍のニュースやインタビュー記事がアップデート内容だったりすると、同じアメリカ留学という舞台に立っている日本人達の考え方や留学への姿勢を学ぶことができて、とても気が引き締まりました。

 

 

8) アメリカでの就職(OPT) を目指す学生へ一言
 
仕事の目的をはっきりとさせてから就職活動に挑んでください。そして、チャンスがあれば何でも挑戦してください。
 
日本では大学教育は教養のためで終身雇用が大多数ですが、アメリカでは具体的に将来やりたいことがあって大学で勉強をし、自己の成長のために仕事をしている人が多いです。そのため、面接にしても、レジュメを書くにしても、「なぜこの会社なのか」というよりも「ここで何をしたいのか」に重点がおかれているように感じました。

 

また、本就職前の実務経験が必須、尚且つ移民法がとても厳しいアメリカで外国人として就職するには専攻分野に関係ある実務経験を学生のうちにインターンシップとしてしておく必要があります。ですから、機会があったらどんなに難しそうに思えても絶対に挑戦してみてください。
 
こういった事前準備をしっかりしていれば、あとは求人情報をリサーチして応募するだけです。私にもできたことですから、誰にでもできるはずです。頑張ってください。
 
 
9) 今後の目標

OPT先でたくさん経験をして、一人前のマーケッターになることです。
勉強ができるのと仕事ができるのは全然違うことなので、「ちょっとバスケができるガリ勉」から「周りに頼りにしてもらえる社会人」に成長していきたいですね。
 
それから、留学中に様々な面で支えてくれた両親に親孝行がしたいです。

 

共に農家で育ち、旅行以外で宮城県から一歩も出たことのない両親からしたら、4人兄妹の末娘が留学したいと言い出すなんて夢にも思ってなかったと思います。ですから、立派な一人前になって、「友美に留学をさせて良かった」と思って貰えるように頑張りたいです。ひとつ絶対にやりたいのは、2人のためにアメリカ行きの飛行機チケットを私が買って、通訳になってアメリカ中を連れまわしたいです。