東京都高校野球連盟 武井理事長インタビュー


サマーリーグ、サムライ・サンディエゴ2013シーズン初戦を観戦された武井理事長にお話を伺いました。

武井理事長
武井理事長

▶ サマーリーグについてご存知でしたか?

 

アメリカにはこういった地域リーグがあることは知っていました。

 

▶ サムライ・サンディエゴのように日本人が参加しているチームがあることはご存知でしたか?

 

何人かの日本人がサマーリーグに参加しているというのは聞いたことがありました。サムライ・サンディエゴについては、2年前にチームを立ち上げられたということは知っていました。

 

▶ アメリカ人と日本人が同じチームでサマーリーグを1ヶ月間戦うサムライ・サンディエゴについてはどのように思われますか?

 

素晴らしいと思います。アメリカはやはり野球の発祥の地ですから。日本人選手も学ぶところが多いのではないかと思います。日本の野球と根本的に違うところはあるのかなとも思いますが、多くのことが学べると思います。

 

▶ 今シーズンの日本人はアメリカの大学に通っている学生と高校を卒業して秋からアメリカの大学に通う学生です。このチームに参加する彼らについてはどのように思いますか?

 

この経験は野球だけでなく、人生においてまだ若い二十歳前後の時に、感性を磨くという意味で、とてもいい経験をしていると思います。日本を離れて外国の地でアメリカ人選手と肌を接して一つのチームとしてプレーするというのは素晴らしい経験になると思います。

▶ サムライ・サンディエゴの日本人選手のプレーを見ての感想は?

 

体格とか肩の強さとか見た目で劣る部分はあるかもしれませんが、それに対して違った自分の持ち味を出して生き抜いていこうという気持ちでみんなやっていると思います。そういう持ち味や気持ちがあれば、アメリカ人の選手と役割を共有できるチームメートとして育っていけるのではないかと思います。日本人選手がアメリカのサマーリーグに参加できることやアメリカの大学野球に挑戦できることがまだ定着していないと思います。定着していないというよりもまだ殆ど知られていないということが少し寂しいです。

 サマーリーグや野球留学、大学野球は日本だけではないということがもっと世間に広まってほしいです。勉強の面でもアメリカではグローバルな勉強もできますし、いい大学がたくさんありますので。

 

それから、高校を卒業してすぐにアメリカに留学するというシステムがもっと世間に認知されてほしいと思います。野球留学だけでなく、高校を出て留学するにはどうしたらいいのかということを高校生も学校側もあまり分かっていないのが現実だと思います。サマーリーグの活動をもっと発信して、こういう留学の方法があるということをもっと示して行ってほしいです。

 

また、留学するには裕福で、最初から優秀で語学力に秀でていなければいけないということが要求されている風潮がありますが、外国にわたってから勉強することもできるし、費用を抑える方法もあるということをもっと広めてほしいと思います。

▶ ここでプレーする日本人選手に期待することは?

 

ここから、それこそメジャーに行けたら最高だと思いますが、そういう子ばかりではないと思います。彼らにはここでの経験を日本に帰ってから母校の後輩たちに、どういう経験ができたのか、どういうことが学べたのか、日本では学べないことがたくさんあると思いますので、そういうことを後輩たちに伝えて行ってほしいと思います。

 

 

 2013年6月22日

 Alliant International Universityにて