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戦争との距離感

私はアメリカでサンディエゴを拠点として生活をして20年程になりました。この都市も大きく様変わりをして軍港のイメージが薄れる程、医療関連やハイテク産業など地域経済の多様化が進んでいます。

しかし、太平洋艦隊の戦略基地である軍港に変わりはなく、海兵隊、海軍基地などもサンディエゴ郡内にいくつかあり、その雰囲気をいたることろで感じる事ができます。

私も個人的にも仕事のお付き合いでも、多くの軍人の友人や知り合いがいます。

日本で普通に生活していれば、今、世界のあちらこちらで弾薬が飛び交っている内線や戦争、テロなどはどうしても対岸の火事と言うか、実感が湧かないものですが、サンディエゴに住む、我々には身近な話題になりうる事が多々あります。


先日、ジュニアゴルフトーナメント会場で2年ぶりに軍関係の友人と再会しました。

家族を残して軍基地や戦地に戻っていく時の寂しそうな雰囲気が印象的だった友人です。久しぶりに再会した彼はとても嬉しそうに、優しい笑顔で固く握手を交わしました。そして私の手をなかなか離そうとはしません。

話しを聞くと敵からの空爆にあって、左目の視力を失い、両膝を潰してしまって、任務に就けなくなりサンディエゴに戻ってきたとの事でした。命があり友人と再会できた事がよほど嬉しかったのだと感じました。

彼が軍隊に所属しているのは知っていたのですが、彼は優秀なスナイパーである事は知りませんでした。平和に暮らしている私には知る由もなかったですが・・

勿論、任務の機密と身分を公にできない事情があるのでしかたないのですが、アフガンやイラクでの惨状が彼の口から語られると身震いする内容です。

身体は潰してしまったのですが、ともかくも無事に、命あって戻ってこれた事に本人も私達も安堵しましたが、やはり、生生しいものです。

日本では憲法の改正だの、新安全保障政策、日米同盟の見直しがどうだ、、領海侵犯を起こす隣国との関係だの、、国民が真剣に戦争、軍隊保有に向き合わねばならない時勢にきていると思います。現首相は右だ左だとか、色々マスメディアに取り上げられています。

本気に真剣に国民が熟慮すべき大きな事項ですが、戦争や平和への認識と言うか距離感の隔たりの大きさには驚かされますし、憂います。

これは政治家や官僚の仕事だけでは無く、国家決定ではなく、

国民決定としてその主張、意思をしっかりと認識して、考えうる最善の法整備をするべきです。

戦争、テロなどはこれから他国の対岸の火事でなくなる時期が来た時の為に備えて欲しいと願いながら、東京とサンディエゴでは、戦争との距離感が違うなと気になった次第です。